生活習慣病〜胃がんの原因と予防、症状

以前胃がん生活習慣病で多い死因の一つでしたが、現在検診による早期発見や医学の技術的な進歩によって、死亡率は70年代から減少傾向にあり、今後も減少するでしょう。早期の胃がんは治療によってほとんどは治ります。また、塩分を多く含む食品を採っていた日本人の食生活の変化(欧米化)や、減塩傾向が胃がんによる死亡率の減少に関係すると考えられます。

しかし、医療の進歩で完治する人が多いため、胃がんによる死亡数は減少していますが、胃がんになる人の数は増えています。これには人口の高齢化もあるのですが、年間約5万人の人が胃がんで亡くなっているのは、事実なのです。

胃がんの原因

胃がんの原因には喫煙、塩分の採りすぎがありますが、最近、胃に住みついているヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌も胃がんの原因となることが分ってきました。
ヘリコバクター・ピロリ菌は50歳以上の日本人の8割が保菌しています。ピロリ菌によって慢性の炎症をおこし、慢性萎縮性胃炎と呼ばれる状態になり、それが胃がんの発生を引き起こすのです。

また、がん発生には遺伝も関係しており、親兄弟、親の兄弟などに胃がんが多い家系は危険といえます。

胃がんの発生

胃がんは、胃の粘膜〜粘膜内の分泌細胞や、分泌液の導管にあたる部位の細胞から発生します。
胃炎などの炎症の後、胃の粘膜は腸上皮化生という粘膜になりますが、その粘膜はがん化しやすいといわれています。慢性胃炎をおこすすべての要因は胃がんの原因といえるのです。

1つのがん細胞が進行がんになるには約5年〜10年かかります。粘膜と粘膜下層までのがんは「早期胃がん」、それより深いがんは「進行がん」になります。早期胃がんは手術や治療でほとんどは治癒します。胃の周辺のリンパ線まで転移することはほとんどありません。重要なのは、この「早期胃がん」の状態でがんを治療することです。

早期胃がんと進行胃がんの図

進行がんはリンパ腺や臓器に転移する可能性があります。医療技術の発展により、進行がんも治るようにはなりましたが、半数の人は進行がんで亡くなっています。他の臓器へがんが転移する前に治療するかしないかで、生死の分かれ目になるといえるでしょう。

胃がんの症状

早期胃がんは、ほとんどほ人には症状はありません。
進行がんの症状には以下のものがあります。

  • 胃の痛み
  • 嘔吐
  • 腹部にしこりがある
  • お腹が張る
  • 胃からの出血により便が黒くなる