生活習慣病〜肝臓がんの原因と予防、症状

肝臓がんは、肝臓に発生する悪性の腫瘍です。肝臓内から発生する「原発性肝がん」、他のがんの転移による「転移性肝がん」があります。「原発性がん」は、さらに肝細胞がんと胆管細胞がんに分かれます。一般的に肝臓がんといっているのは、肝細胞がんのことです。

肝臓がんを発生する人は近年増加傾向で、男性は女性の約4倍、60歳前後の男性に多くみられます。肝臓がんによる死亡率は、胃がん肺がんに次ぐ3位となっています。

肝臓がんの原因と予防

正常な肝臓に発症することは少なく、ウイルス感染や肝硬変によって発生すると考えられています。肝臓がんの人の90%はB型またはC型肝炎ウイルスに感染しており、80〜90%の人が肝硬変やそれらしい病気になっています。日本の肝臓がんの原因のほとんどはウイルス感染によるものです。

ウイルス肝炎
肝炎ウイルスは、肝機能障害や肝炎を発生させ、肝硬変や肝臓ガンの原因となります。

B型肝炎ウイルス(HBV)…血液、精液などの体液によって感染します。多くは母子感染によって、幼児期からウイルス保持者になり、成人になって発病し、慢性肝炎や肝硬変に進行します。成人期に感染すると、ほとんどは慢性化せずに治癒します。

C型感染ウイルス(HCV)…血液などの体液によって感染しますが、B型肝炎ウイルスよりも感染力は弱く、家族間の感染や性行為による感染は稀です。しかし感染してしまうと大半の人はウイルス保持者になり、慢性肝炎を発症し、肝硬変や肝臓ガンへ進行します。

肝臓がんの症状

早期の肝臓ガンには自覚症状がみられません。そのため早期発見しにくく、症状があらわれたときはがんが進行しているといえます。肝臓がんの症状ではなく、肝硬変の症状が現れます。

肝機能障害の症状には、以下のものがあります。

  • 全身倦怠感
  • 発熱、食欲不振
  • 腹痛、腹水、腹部膨満感、肝腫大
  • 黄疸、吐血、下血、くも状血管腫(前胸部に毛細血管が浮き出る)
  • 女性化乳房(男性なのに乳房がふくらむ)
  • 手掌紅班(親指の付け根などの手のひらが赤くなる)