生活習慣病〜肝硬変、肝炎の原因と予防、症状
・肝硬変
肝硬変とは、肝細胞の破壊による肝障害が長期にわたって続き、肝臓がでこぼこした固い固まりになり、肝臓の機能が低下してしまう病気です。B型肝炎、C型肝炎からの移行が殆どで、アルコール性肝障害なども原因となります。
・A型肝炎
A型肝炎ウイルス(HAV)感染による疾患です。HAVは糞便中に排泄されるので、糞口感染されます。よってA型肝炎発生は衛生環境に影響されやすく、発展途上国では蔓延していますが、上下水道の整備された先進国では感染者は激減しています。
日本では春から夏にかけて、カキなどの生ものの摂取が原因とおもわれる発生が多く、また海外のA型肝炎発生の多い地域への旅行も感染の原因となります。
・B型肝炎
B型肝炎ウイルス(HBV)による、輸血や汚染された注射針による医療事故、性行為による感染、母子感染などがあります。現在医療事故による感染は減少し、大部分の感染原因は母子感染、性的接触によるものです。
母子感染は、出生前後の母から胎児への母体血の流入、産道での血液や分泌物からの感染が主で、「キャリア」の発生源となります。
一過性感染の場合、70〜80%は不顕性感染で終わりますが、残りの20〜30%の人は急性肝炎を発症します。このうち約2%が劇症肝炎を発症し、この場合の致死率は約70%になります。
・C型肝炎
B型肝炎と同じく、血液によるC型肝炎ウイルス(HCV)感染で、現在わが国には150万人以上の感染者がいると推定されています。輸血や針治療、刺青、不適切な医療行為による汚染事故などが感染経路と考えられています。
B型肝炎よりも、母子感染や性的接触による感染は少ないですが、C型肝炎に感染すると、慢性化して60〜70%はHCVキャリアとなり、肝硬変、肺がんに移行する危険性があります。
・急性肝炎
肝炎ウイルス、その他ウイルス、アルコール、薬剤などによる急性の肝障害です。急性肝炎から慢性肝炎、腎不全へ移行するものもあります。
・慢性肝炎
6ヶ月以上にわたって、肝臓に炎症が続く状態のことです。大部分の原因はB型肝炎、C型肝炎です。C型肝炎を発症したひとの3分の2が慢性肝炎に移行し、B型肝炎では、保持者の一部の人が移行します。
肝硬変の原因と予防
A型肝炎、B型肝炎によるウイルス感染、アルコール肝障害などが主な原因です。これらの病気にならないように注意しましょう。※以下の肝炎の原因と予防を参照してください
肝硬変の症状
肝硬変の症状はさまざまで、肝硬変でも、肝機能が維持されていれば、検査での異常もあまりみられません。
肝硬変が進行した場合の症状
- 全身倦怠感、疲労感
- 食欲不審、吐き気
- 腹部に水がたまることによる腹部膨満感
- 手のひらが赤くなる、男性の乳腺が腫れる女性化乳房
肝硬変が重症になった場合の症状
- 体重減少
- 黄疸
- 腹部、食道の静脈が太くなり、こぶのようになる。破裂すると吐血、下血を発する
肝機能に異常をきたすと、出血しやすくなる、出血が止まりにくくなったり、最終的には昏睡状態となります。
肝炎の原因と予防
・A型肝炎
A型肝炎の多い地域に旅行するときは、生水・生ものを飲食しないように気をつけましょう。家庭に患者が出た場合、手洗いを励行しましょう。免疫的な予防として、ワクチンの投与があります。
・B型肝炎
通常の日常生活においてB型肝炎に感染することはまずありません。一般的な予防方法は、不特定者との性行為や覚醒剤乱用の禁止、注射針などを使用した針刺し事故の汚染事故を未然に防ぐことです。
特にSTD(性感染症)は増加傾向にあり、問題となっています。不特定との性行為はB型肝炎だけでなく、性感染症の危険もあるのです。
・C型肝炎
B型肝炎同様、覚醒剤の乱用禁止、針刺し事故の予防をすることです。
肝炎の症状
・A型肝炎
A型肝炎は急性感染で、慢性化することはありません。発熱、咽頭痛、関節痛など、風邪のような症状が起こります。その後全身倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐などの消化器に症状が現れ、黄疸を発症します。
・B型肝炎
A型肝炎よりも消化器の症状は軽度です。微熱程度の発熱、食欲不振、全身倦怠感、悪心・嘔吐、右季肋部痛、上腹部膨満感などの症状の後に、黄疸が現れます。
・C型肝炎
発症初期の症状は、A型肝炎やB型肝炎に比べて軽度で、無症状の場合もあります。通常は黄疸、全身倦怠感、食欲不振、発熱などがみられます。
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