生活習慣病〜高血圧・高血圧症の原因と予防、症状

血圧とは、血液が血管の中を通るとき、血管にかかる圧力のことです。心臓が収縮して血液を押し出した瞬間は、血管にいちばん強く圧力がかかります。このときの血圧が収縮期血圧(最高血圧)で、収縮した後に心臓が拡張する、最も圧力が低くなる時の血圧拡張期血圧(最低血圧)といいます。収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが高くても、高血圧になります。

WHOによる血圧の分類〜生活習慣病〜高血圧・高血圧症の原因と予防、症状

・収縮期血圧…最大血圧のこと。心臓が収縮したときの血圧
・拡張期血圧…最小血圧のこと。心臓が拡張したときの血圧

血圧は、血液の量と血管の狭さに影響され、常に一定の値ではなく、季節や日時、気温などで変動しますが、高血圧症の人は特に気温の変化で血圧が変動します。また、日頃の運動や動作、ストレスなどでも血圧は変動します。

高血圧は、血圧が高い症状です。高血圧には「本態性高血圧症」と「二次性高血圧症」があります。高血圧症の90%が「本態性高血圧症」で、特定の原因がないのですが、遺伝的要因や生活習慣が関係する生活習慣病です。「二次性高血圧症」は、他に高血圧になる病気をもっている状態です。

高血圧が続くと、動脈硬化を起こし、脳や心臓などの多量の血液が特に必要な臓器に障害を与え、心筋梗塞や脳卒中狭心症など、命に関わる発作を起こします。

日本人には高血圧の人が多く、第5次循環器疾患基礎調査によれば、日本人では30歳以上の人のうち男性は約51.7%、女性は39.7%が高血圧(140/90mmHg以上)という調査結果が出ています。最初のうちは無症状か肩こり、頭痛程度なので、高血圧の殆どの人は健康診断などで、高血圧だと気づきます。

高血圧症の原因と予防

本態性高血圧症は遺伝的要素もあるのですが、生活環境因子(生活習慣)も関係しています。

高血圧症予防のための正しい食生活

  • 塩分の過剰摂取…日本人の平均食塩摂取量は1日12グラムです。軽度の高血圧症の人は1日10グラム以下、中等症の人は1日7グラム以下に抑えましょう。柑橘類の持つ酸味や香辛料、減塩食材を使用して、工夫してください
  • コレステロール、タンパク質、脂質の摂取を抑える。総カロリーを制限する。
  • 食べ過ぎない…せっかく減塩した食事をしても、量が多いと減塩にはなりません。肥満防止にもなります。
  • 食事は規則正しく1日3食とる

運動不足を解消する〜生活習慣病〜高血圧・高血圧症の原因と予防、症状

生活習慣の改善

  • 減量する…肥満の人は、減量するだけでも血圧が下がります。摂取カロリーを制限して、標準体重まで落として、維持するようにしましょう
  • 飲酒…日本酒1合、ビールなら中ビン1本程度の少量のアルコールは、善玉コレステロールを増加させ、ストレス解消にもなりますが、大量のアルコールは禁物です。アルコールの量を減らすことで、血圧が下がることは証明されています。
  • 喫煙…喫煙は動脈硬化を促進させます。
  • 運動…運動不足の人は、血圧が上がります。有酸素運動(酸素をたくさん必要とする運動)を続けて行うことで、血圧が下がることがわかっています。有酸素運動には、ウォーキングやサイクリング、水泳などがあります。
  • ストレス対策…過労に気をつけて、十分に睡眠・休養をとり、うまくストレス解消しましょう
  • 温度変化に注意する…寒いときに室外に出るときに血圧が急激に上昇します。部屋ごとの温度差をなくして、サウナや冷水を浴びることはやめましょう