生活習慣病〜痛風の原因と予防、症状

足に怪我をした覚えが無いのに、ある日突然、足の親指の付け根に強烈な痛みが起こったことはありませんか?
このような足の親指の付け根に突然起こる強烈な痛みが、痛風です。痛風の発作の約70%は足の親指の付け根に起こります。
激しい痛みにもかかわらず、痛風の症状は数日から1週間でおさまります。長くても1〜2週間です。しかし、痛みが治まったからといって、痛風が治ったわけでは無いので注意が必要なのです。

痛風は以前は「ぜいたく病」といわれていましたが、最近では食生活の変化により、ありふれた病気となりました。現在、約50〜60万人の痛風患者がいて、その約95%が男性です。

痛風の原因となるのが「尿酸」です。尿酸は、プリン体という物質を分解した老廃物の一つで、体内の活性酵素を抑える働きがあるともいわれています。尿酸が関節などにたまって放置された状態が続くと、尿酸が結石化して、激しい痛みが起こるのです。

痛風患者に男性が多いのは、女性よりも尿酸量が多いからです。女性ホルモンが尿酸の排泄を促進させ、尿酸値が上昇することが少ないのです。しかし、女性でも痛風を発症することがあります。病気や閉経によって女性ホルモンが少なくなると、尿酸値が増加することがあります。

血液中の尿酸が過剰に生成されたり、体外への排出が低下することによって高尿酸血症になります。高尿酸血症にいろんな原因が加わって、痛風が起こります。痛風を発症しなくても、高血圧、心臓病、肥満、糖尿病などの合併症が進行します。
痛風が慢性化すると、腎臓などの合併症が悪化して腎不全から尿毒症を引き起こし、死の危険を招きます。痛風は、単なる関節だけの症状ではないのです。

痛風の原因と予防

痛風になる大きな原因は高エネルギーで栄養過多な食生活、アルコールの過剰摂取などの食生活です。プリン体の多い食品を控え、動物性脂肪の採りすぎ、アルコールの飲みすぎに注意しましょう。特にビールにはプリン体が多く含まれています。

  • プリン体を多く含む食品…ビール、醸造酒、果物、アジ・イワシの干物、エビ、タコ、イカ、レバー
  • アルコールを飲みすぎない…アルコールはプリン体を多く含み、体内の尿酸生成を促進させます。適量は日本酒なら1合、ウィスキーならシングル2杯、ビールは中ビン1本まで
  • 肉類などの動物性脂肪を控え、野菜や海藻類を多く採る。脂肪の採りすぎは肥満にもなります
  • 水分を十分に採る…尿酸の排泄を促進させます
  • アルカリ性食品を採る…尿が酸性になって結石をつくるのを防ぎます